平和な世界へよっこいしょういち
ずっと戦争が続いていると勘違いしていた横井庄一さんのケースを考えると、そういう人を救い出すには、分かりやすい終わりやきっかけを提供したりといった、精神的な負荷の緩急をつけて様子を見たりする必要があるんだろうが、兵士のなかにはPTSDの種を抱えて戦場から帰ってくる人間もいるんだから、各々の人間がどれくらいの精神的なタフさや楽観性を備えているかはよく考えてから、治療というか対処というか、そういったことには当たった方がいいわな。俺なら放っておいてくれの一点張りだが。
まぁ誰からの何からの情報で、何をどう解釈したのかなんて、当事者の俺からしたら火を見るよりも明らかで、それに沿った振る舞いをするか、そこから遠く離れた振る舞いをするかも俺の意志次第なんだがな。人生は演劇みたいなもんだよね。
なんなら、気を遣うような周囲の反応から、それに合わせた振る舞いを敢えてするような人間もいるんだから、本当の意味で相手のことを思いやるなら、その人の言ったことを額面通りに受け取って、それをそのまま実行して要望を叶えてあげるべきなんだよな。 安心という概念にまつわる人間の心理に関して、特に気難しい感じの人間を相手にするなら、まさにそれに応じるように、心理的安全の感度も合わせて、関わる方も神経を張り巡らせなきゃならんわな。俺はどういう立場からもの言ってんだよ笑
そして気づくべきなのは、時には誰かのためになりたいと思うことすらもエゴの範疇から出ないこともあるのよ。カオナシが出した、誰もが欲しがるような金が、千尋にとっては全くもって欲しいものじゃなかったようにね。