毒親による後の世代への毒の回りというのは、どうやら子がそれを認識して消極的に止めようとするだけでは不十分らしく、完全にその負のスパイラルを絶つには、積極的にその毒を払いきる意識が必要みたいだな。つまり、マイナスをゼロにするだけじゃなく、プラスに転じさせるよう働きかけないと、マイナスに傾こうとする惰性や、ソーシャルマグネット的な作用(親から子に回った毒は、どうやらこの手の共依存的な関係を引き寄せるみたいだ)に飲み込まれかねないのよね。
過干渉な親がいたことへの反省が、子に対する放任主義的な態度で達成できるかというとそうではなく、自分のパートナーを含め、そういうタイプの人間と関わらせないようにすることまで考えを巡らさないと、自分と似た性質を子は受け継ぐからか、同じような毒を持った人間から悪影響を及ぼされかねないのよね。
親から子への毒の回りを断つダムも必要だけど、それ以外の方向から子を取り囲むダムにも気を向けないと、なかなか完全にはこの手の毒をせき止めることはできないように思う。